階段は鬼門
2007/12/13

先日、階段から転倒して、肘の関節の骨が欠け落ちるという怪我をしてしまった。実のところ、階段から転倒して怪我をするのはこれが3回目である。

第1回目は、30年も前(1978年)、堺の工場勤務をしていたとき、工場の事務所階段の踊り場から飛び込むような形で、下に転倒した。

その時両肘を痛めた上、肘の痛みで気がつかなかったが、右足向こう脛を15cm位削ってしまって皮が剝けていた。単なる捻挫とかすり傷と考え我慢して仕事を続けていたが、工場の看護士が医者に行けと強く勧めるので病院に行った。

診断の結果は、肘にひびが入っているので即入院と言われたが、歩けるのだから入院はしないと強く主張し入院せず通院で直した。

勤務に戻ったら、工場の環境安全管理部長から面接され、どうしたら、事故を防げたと思うかと訊かれ、手すりが付いていたら、捕まっていたのではないかと思うと応えた。

暫くして、その階段に手すりが付けられた。後日、川崎の工場を訪ねたら、同じような階段に手摺りが設置されているのを見て、これは、何時設置したのかと訊ねたら、堺の工場で転倒した人がおり、手摺りがなかったから、怪我をしたと言うことで、急遽こちらにも取り付けたと説明された。「恥ずかしながら、階段から落ちたのは私です」と言って笑われた。

2回目は、本社勤務になった後、ゴルフからの帰途、東京駅で階段から転倒した。このときはおでこを階段にぶつけてしまい、ものすごい勢いで血が噴き出すのに我ながら驚いた。着ていたジャケットが血だらけになった。

そして今回である。いずれも昇るときでなく下るときである。

今回は、主宰するクラブのメンバー有志で1泊2日のバス旅行をするのに、待ち合わせ場所の集合時間に遅れ、急いで階段を降りるときに転倒してしまった。

捻挫のような傷みはあるものの、大したことはないと思い、そのまま旅行に出発したが、多少痛むため、肘をさすっているのが同行者の心配を誘う結果となり、宿に着いた際、フロントで、医者の紹介を頼んでくれた。

宿の親切で、車で病院への送り迎えをしてもらった。この病院での診察結果は、骨には異常なし、打ち身と言うことだった。一応、ギプスを嵌め肘を固定する手当をしてくれた。

翌日、ギプスを嵌めてバス旅行を継続し帰宅。その翌日、近くのクリニックに出掛けた。改めてレントゲン写真を撮られ、骨が欠けていると知らされた。クリニック故、手術はできないといわれ、普段、定期検診を受けている総合病院を紹介され、翌日出掛けた。

またまたレントゲンを撮られ、この欠けた骨をくっつける手術はここでは出来ないと、千葉大付属病院を紹介された。

紹介されたとおり、その5日後、千葉大付属病院に出掛けた。手術をせねばならないが大変手術が混んでいて、何時になるか分からぬという。また別の病院を紹介されそうな気配になる。

しかしあれこれ調整してくれたのか、7日後入院、8日後手術と言うことになった。

肘関節のかけらを手術で繋ぐだけの手術とごく簡単に考えていたが、何と手術室に入ってから出るまで、4時間超に及ぶ大手術だったのには驚いた。

ただし、部分麻酔をするのに何故か手間取り、麻酔をするだけで1時間くらい食っていたように思う。

ともあれ、手術は完了し、翌日退院できた。手術の6日後抜糸をし、リハビリをするように元の総合病院に戻された。現在リハビリの最中である。

この怪我で使った時間と費用は小さくない。ことに病院については、初診の時は長々と3〜4時間待たされるし、手術の時は丸々2日半、病院にいる結果になる。加えて、千葉大付属病院に通うのに、片道1時間はかかる。

つまらぬ怪我はするものではないと、つくづく思い知らされた。

3階も階段から転倒し、階段が怖くなってきている。