花を科学する
2007/6/18

花をテーマにした展覧会を見てきた。花をテーマの展覧会の招待券を友人からもらったのである。

展示場所が国立科学博物館であることにちょっと意外な感じを持ったが、それ以上深くは考えなかった。

正に花を科学するという感じの展示であった。兎も角面白かった。

世界中の花や植物を生物学的見地からいろいろ紹介していた。特に面白かったのは、色についての解説であった。これは正に化学そのもので、この分野での日本人の貢献が素晴らしいのを初めて知った。

日本原産の植物がたくさんあるのも驚きであった。

日本人の花を愛でるという習慣持っている世界でも特記すべき歴史も面白かった。

小・中学校の頃、母が購読していた婦人雑誌の生け花の写真を見て、何と素晴らしいことかと感激していた自分には、生け花の宗家の解説や展示も楽しいものであった。

青い花は意外に少ないというもの楽しい知見であった。中でも、ヒマラヤの青い芥子の花は、素晴らしいものであった。

生物学者リンネの特別展示があった。高校までは、リンネは生物学の祖と言われていたと記憶する。しかし、要するに生物分類学以外の何物でもないとの印象が強く、生物学を学びたいという気にはならなかったが、ともあれ、分類学上の祖であることは間違いないようだ。

その後大学を卒業してから、分子生物学なる言葉と知見を本で知り、生物学も科学になったんだという驚き感じたのを想い出した。

そのリンネが、モーツァルトと同じ時代を生きていたというのにも感慨を覚えた。

科学博物館でこの展覧会が開かれたことを納得すると共に、上野の森の木々の素晴らしさに、改めて、感激した楽しく有意義な1日であった。