再びニッパラ[日原]へ
2006/9/28

    

再び、奥多摩へ行ってきた。先日、参加した緑のボランティアなる活動のフォローアップ活動である。主宰者からの「初心者歓迎、友人等を誘っても良い」との案内に、前回参加で奥多摩の自然に感動したこともあって、カミさんを誘った。

奥多摩行きのホリデー快速に乗ったので、終点まで行けると思っていたのだが、拝島駅で列車が前後に切り離され、我々の車両が武蔵五日市行きになっているのに気付かなかった。結局、待ち合わせ時間に間に合わず、40分遅れてタクシーで現地日原に向かうというヘマをやった。

駅でも車内でも、案内があったらしいのだが、気が付かなかった。ハイキングに行く人で、同じ間違いをした人が居られ、案内が不親切だとぼやいておられたので、我々だけが迂闊だった訳ではないと、つまらないことで安心する。

日原の現地に着いたら、も一人、同じ間違いをした人いて、未だ到着してないとのこと。やはり、駅や車内での案内が不親切だと言うことの証明ではないかと感じる。

台風14号の影響で雨が心配されたが、素晴らしい快晴に恵まれた。東京というイメージからは考えられない森林、その森の中から垣間見る青空の素晴らしさにまたまた感動した。

前回、みずならの大きな樹の下部に種子を集めるためのネットを張ったが、それを回収する作業グループに参加。道のない森の中を、沢の流れの音、森林浴を楽しみながら現場に向かう。

前回ネットを張るときにも、急斜面でバランスを崩し何回も足を滑らせたが、今回も、バランスを崩し、斜面を転げ落ちるという危ない目に会った。

バランスを崩したとき、近くの腕くらいの太さの木に捕まり体勢を立て直そうとしたのだがこの木が朽ちていて、何の抵抗もなく根元から折れてしまった。体重をその木に乗せてしまっていたからたまらない、1m程度の落差にも拘わらず、完全に飛び込み体勢になり、下に転げ落ちた。

一回転して起きあがったが、右腕に軽い痛みを覚えただけでどうということはなかった。

しかし起きあがって、地面をみて驚いた、頭くらいの大きさの石があちこちに散らばっているのである。よくもまあ、こんな石にぶつからずに済んだものだと幸運を喜んだが、一体これらをどう避けたのか何とも不思議で、ひとつ間違えていたら、大変なことになり皆にもカミさんにも迷惑をかけかねなかったとゾーっとした。今想い出しても、寒気がする。

これまで、階段から転げ落ちて大きな怪我を2回しているので、一層気をつけないと今度こそ大事になるという不安が、今、頭について離れない。

所で、回収したネットの中身は、木の葉が大半で、余り種子が入っているように見えなかった。今年はみずならの実が不作と、我々を案内してくれた現地緑の会ボランティアの方が言っていた。

ボランティア活動を終わり、日原に住み、巨樹の会を主催する画家平岡忠夫先生のアトリエにお邪魔した。

沢山の巨樹の絵の中、あれこれとお話をしてくださった。大変話し上手な方である。絵筆に葦の茎を使われているのが興味深かった。沢山の巨樹の発見者としても有名な方のようだ。また、日本のあちこちで、巨樹が亡くなっていると言われる。地球温暖化の影響だともいわれる。そういう話を聞くと、事態はかなり深刻だと感じさせられる。

片道3時間余、東京とはいえ、都心からは相当離れかなり遠い。であればこそ、これだけの自然があるのだと言うことだろう。

疲れたが、楽しい1日であった。