目黒市
2006/7/4
友人が送ってくれた東京都目黒区の外国人向け防災案内に、“Meguro
City”と書かれているのに気付いた。友人に案内を送ってくれたお礼かたがた、何故“Meguro
City”なのかと訊いてみた。
「もう大分以前から英語表記はそうなっている。和英辞書にある、”ward”は使ってない。「区」という表記は政令指定都市は皆持っているものだが、東京都の区は、他の政令指定都市のそれとは異なり、自治権がある。区立小学校・中学校があり、区の財政は東京都とは別である。他の政令指定都市とは違うということで、Cityとしたらしい」
では日本語の方は、区とはいわないのかと聞くと、これは区のままであるという。なるほど、東京都の区のホームページを見ると全て、Cityを使っているようである。Meguro
City、Chuo City、Adachi City、City of Setagaya、City of
Kita等々とある。
しかし、いったい何のために表記を変更したのだろうか。日本語では区のままというから、当該住人や他の日本人に対して訴えたいことではないということだろう。外国人に知らせるためということになる。
外国人に知らせるのに、Cityが分かり易いと言えるだろうか。質問されたら、いちいち説明せねばならない。却って分かり難いのではないか。
もし、他の政令指定都市とは違うのだということを示したいのだとすれば、日本人にそのように分かるようにすべきではないのか。本当はきちんとした理由があるのだろうが、未だ、それらしい説明を得ていない。
他の政令指定都市の区とは違うのだということを示すために英語表記だけCityにしたのだとしたら、詰まらぬ自己主張のように思える。