メール文は意外に難しい。
2006/5/28
ここのところ立て続けに、メールで行き違いや失敗をしている。
メールを始めた頃、「親しい仲だから...」と、相手を冷やかす文章をメールに入れたら、相手の感情を大変害する結果になり、驚き慌てて、釈明・陳謝したことがある。
また、主宰するパソコンクラブの会員から質問を受け、それに噛んで含めるように回答をしたのだが、間違えて、同姓の別人に誤発信してしまい、「弁解無用、以後一切付き合わない!」と絶交を申し込まれたこともある。
さらには、ある会合で、知人二人が「メールを送った」「受け取ってない」ともめていて、「俺は絶対間違ってない」と力んでいるので、
「絶対間違ってないなんて言わない方が良いですよ。パソコンでは、やった覚えがないのに変なことが起こるのをよく見聞きします。我がパソコンクラブのメンバーには、『絶対そんなことやってない!』などといわない方がよい。『やった覚えはない』といった方がよいと指導してます」
とメールしたら、「そんなド素人と一緒にするのか」と怒られてしまったこともある。
いろいろ失敗を重ね、
パソコンでの文章に皮肉や嫌みは、ほんの軽い冗談のつもりであっても書いてはならない。
相手の慮りを期待する文章は書いてはならない。
意味ありげな書き方はしてはならない。
教えてやるというような姿勢を感じさせる書き方をしてはならない
と、自らに言い聞かせてはいるのだが、それでも、思わぬ結果を招く。
2連続で、友人との約束を忘れてしまい、友人から、アルツハイマーが始まったのではないかと脅かされた話を2ヶ月くらい前にブログに書いた。
その中で、
最近、親しくしており喜寿を超えた人の物忘れがひどくなったのに接し、自分もいずれあのようになるのだろうかなどと考えていたが、それがもう始まっていると宣言されたような気分になった。
と書いたが、これを当の友人が読んで、メールをくれた。
貴方のブログにアルツハイマー云々−−が出ていました。ご存知のように私は
そんな領域ではなく特に地理が混沌として何処へ行くにも不安な状態です。車の運転は大丈夫ですが道案内なしではいけません。と云う訳で、車はすでに他の人に差し上げました。以上のようでこれ以上のことは失礼します。
とあった。
「...私はそんな領域ではなく...」と「これ以上のことは失礼します」というのが、気になり、これまでにも何回もメールで失敗していることもあり、あの文章で、気を悪くしたのかと勘ぐってしまった。
そこで、気を悪くしたのなら申し訳ない、真意はこういうことですと釈明のメールを送った。
その返事に、
こっちの方こそ吃驚!貴方が友人にアルツハイマーと言われて医者に相談までされたことに吃驚したのです。
それで、もし貴方が上記のようなことを本気で深刻に考えていらっしゃるのならと私の例を挙げ貴方を逆に慰めるつもりで書いたのです。...”あっはっは!”でこの話は済みにしましょう
とあった。
何のことはない、こちらの考え過ぎであった。
文面にいつもと違うトーンを感じ、何か真意を測りかねることが書いてあったのであれこれと考えてしまったようである。
これが、第1の失敗。
今ひとつは、こちらからのメールへの返信に、こちらのメール全文をメール本文の下に貼付してくる友人がいたので、
引用をしないのなら、相手のメール全文を貼り付けるのは特別の事情がない限り止めた方がよい。何かこちらのメール文に対し意見があるのかと貼付の己のメール文面を最初から最後まで読んでしまう。結局単に貼り付けただけだと分かったときの気持ちは余りよいものではない
と書いてしまった。
親切のつもりだったが、最後のひとことが、相手を慌てさせたようで、「相手のメール文をメールに貼り付けては悪いのか」と詰問されてしまった。
更に、パソコンクラブのメンバーの練習結果に、意見を付け返していたのだが、いろいろ細かなことを注意したことで、ある方から、「間違い探しクイズは大変得意でしょうね」とのメールが来た。
教える側と習う側のメール交信でもあり、皮肉のつもりではないだろうとは思ったが、「痛烈な皮肉のように聞こえます」と書いて送った。
本当に皮肉と受け取ったという意味ではなく、「一本採られましたね」位の軽い気持ちであったのだが、その通りの気持ちを書くか、そのようなトーンを感じさせる文なり顔文字を入れるべきであった。
これには、先方から、「余計なことを言って、申し訳ありませんでした」と返ってきて、やはり失敗したなと悟った。
我が身の、書き下手もさることながら、メール文は意外に難しい。
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