ジャズコンサート
2006/10/29
ジャズコンサートの切符を頂いて、カミさんと二人でかけた。
全席指定と言うことだったが、客席はかなり空いていた。これでは演奏する側も張り合いがないだろうなという感じのコンサートであった。
意外だったことに、客席に余り若い人がいなかったことである。どちらかといえば熟年以上の方が目立った。
ピアノと、ベースそしてドラムのトリオバンドの演奏を主に、もう一人の女性ジャズピアニストが加わった演奏、そして女性ジャズ歌手が加わる演奏のあるコンサートであった。
プログラムの紹介の通り、演奏はなかなかのものだったと思う。女性ピアニストの「ラプソディー イン
ブルー」は素晴らしいと思ったし、米国で、勉強中でもある歌手の歌もなかなかのものだった。
最近、ジャズ特有のシンコペーションの多いリズムに乗り難くなった身には、シンコペーションの中で、ぴたっとリズムが合っているあのジャズの感触は心地よいものであった。
演奏で気になったのは、トリオバンドということのせいか、楽器に、マイクを寄せ、スピカーで音量を上げていたが、ドラムの音が、舞台では向かって右側なのに、左のスピーカ−からの音が聞こえてきたことである。我々の席が左寄りだったこともあろうが、少々興ざめた。
それにもまして、残念なのは、如何せん、観客が少ないのと、若い人が少ないためであろうが、演奏側も観客側も、何か音楽に乗れない印象であった。
カミさんは、若い人はこういう形の演奏には来ないわよという。歌声や演奏をかき消すように騒ぐようなコンサートが若人のものだという。
とすると、今やジャズもクラシックになったということか。あるいは、ジャズというものが、ビッグバンドのそれは別として、このような少人数のバンドは、舞台と観客と別れる演奏形態にはそもそもそぐわないものだと言うことなのだろうか。
何かひとつ、しっくりしない演奏会であった。
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