良い気分になった話
2006/1/16

元旦、例によって朝一で、パソコンを開いた。どうした訳か、モニタの画面表示が出ない。あれこれ弄っている内、電源の差し込みを入れ替えたら、画面が表示された。
電源の差し込みがおかしかったのかと思ったが、しばらくて、また、画面が真っ黒になった。

以降は何をしてもダメ。パソコンの故障かと思い、ノートパソコンにモニタを繋ぎ替えてみたがこれもダメ。

モニターの故障らしいので、モニタ購入先のサポートに電話をしようと思うが電話番号が分からない。購入先のホームページをみたが、製品納入の際渡した保証書にサポートの電話番号が書いてあるという案内とサポートを受けるためには、オーダ番号を伝える必要があるということしか書いてない。サポートの電話番号の案内がない。

取り敢えず、ノートパソコンで作業をすることにする。デスクトップで20インチ液晶モニターを使っていた身には、ノートパソコンでの作業はどうも落ち着かない。

今は余り使ってない娘のパソコンのCRTモニタを我がパソコンに繋いだらきちんと映る。やはりモニタそのものが故障と分かる。デスクトップの方が、やりやすいのでそのまま娘のCRTモニターを使う。

その間あちこち保証書を探すが、そもそも、整理の苦手な身、見つからない。

改めて、購入先のホームページを見ているうち、故障したモニタと同じものが、今や当時の半値になっているを見つける。

保証書が見つからないと、修理サービスも得られそうにないので、思い切ってインターネット注文してしまう。

正月13日になって、新しいモニタが届く、やはりきちんと気持ちよく映る。新しいモニタの保証書を見る。これをみて、サポートに電話しようと考える。

電話をする前に、ふと、もしかしてここに入れたのではないかと気づき、普段余り使わないため、印刷機などを載せてある台の下奥に置いてある小物入れの引出しを探したら出てきた。

新しく買ってしまってから、ふと、気付くという、いつもながらの間の悪さと間抜けさを、俺らしいなと自嘲する。

ともあれ、故障が直るなら直したいと思う。見つかった保証書に書いてある電話番号とオーダーナンバーを基に、サポートに電話する。

電話で色々チェックをした後、やはりモニタが故障とサポートも認めてくれる。そして、3年以内の保証期間内ゆえ、モニターを交換するという。

数日後モニタが届いた。新しいものを買ってしまったゆえ、かみさんのCRTモニターを新しい液晶モニターに変えるアップグレードのプレゼント。

しかし、買わなくても良いものを買ったと知っているためか余り喜んではくれない。少々無駄な金を使ってしまったが、無償で交換してもらえたのは何とも気分良い。

その1週間後、元の会社の仲間との飲み会に出かけた。有楽町で、切符を買う際、来るときに買ったのが、私鉄とJR合わせて620円であったので、620円を入れて切符を買ってしまう。

一緒に帰る仲間に、JRの乗換駅までは450円じゃないですかと注意されて、間違ったと気付く。170円余計に払ってしまったが、まあいいやとそのまま電車に乗る。

乗換駅に着く。当初、そのまま出る積もりだったが、「兎も角一度駅員に事情を説明してみよう。どういう対応になるかも興味がある」と考え、改札の駅員に事情を説明する。

何と、「170円過払いですね」と払い戻してくれた。

済んでみれば、いずれの場合も当然と言えば当然かも知れない。しかし、何とも気分の良い結末であった。

暮れから正月松の内にかけ風邪で苦しんだうえ、元旦早々のモニタ故障、買わなくても済んだものを買ってしまう無駄遣い、運賃過払いと、ドジばかり踏んで居るように思い、いささか滅入っていた気分が一気に爽やかなものに変わった。

元旦からついてないなと落ち込んだ気分が、こいつぁー春から気分が良いなと感じている。