表題

3年ぶりに旅行した。正月明けの10日から、伊東温泉に2泊した。

久方ぶりの旅行で、準備に手落ちが多く、あれこれ、予想外のことや、失敗があった。

然し、その予想外の出来事や失敗から、今後の旅行の仕方を考え直すべきことが見えて来た。

とはいえ、旅行中全日晴天で、清々しい気分を味わえ、温泉と、美味い食事を楽しめた。

1月10日(火)晴

朝、東京に出て、全席グリーン車の「サフィール踊り子号」1号車に乗る。1号車と言うことで期待したが、期待ほどの景色ではない。

サフィール踊り子号
サフィール踊り子号1号車
我々の座席は前から3番目
(東武トップツーアーズWebページより借用

1時間半超で、伊東駅に到着。軽い昼食を取って、予約したホテルに行くことにする。予めインターネットで見つけておいた蕎麦屋に向かうが、なんと定休日。

定休日かどうかは調べてなかった。これが最初の失敗。仕方なく駅近くに戻り、商店街をぶらぶらしながら、蕎麦屋を見つけ昼食。

昼食後、スマホで地図を見ながら、予約のホテルに向かう。2時過ぎのチェックインだったが、部屋に入れた。

ホテルでは、入館時の手の消毒、館内移動時のマスクの着用を求められているがそれ以外特になし。

夕食まで時間があるので、明日と明後日の、交通手段として、1日乗り放題のバス切符が有るらしいので、情報を得に駅にあるバス会社営業所に出向く。

そこから、徒歩7分で行けるというので「東海館」なる観光施設見学に向かう。

東海館

道にも案内板があり、それを見ながら適当に歩いたのだが、我が身は自分で呆れるほどの方向音痴、カミさんも、さほど方向感覚は良くない。あちこち迷いながら「東海館」に着く。

この「東海館」、元々は、木造3階建ての塔屋(望楼?)付の温泉旅館だという。階段を上がる毎にヤケに疲れを感じる。カミさんも、同様だという。

家を出て駅まで、乗り換え、東京駅での乗り換え、伊東での昼食レストラン探し、ホテルまでの歩き、ホテル→伊東駅→「東海館」と歩きが重なって疲れが貯まったようだ。ホテルに戻って、スマホの歩行記録を見たら、9,481歩と出た。1万歩を歩くのが辛くなっていることを知る。

温泉に入り、疲れを癒やす。

夕食は、和食海鮮料理。飲み物に、静岡の日本酒三種の飲み比べセットなるものを試す。飲み比べてみて、これほどに味が違うのかと驚く。

客は、結構、入っている様子。

明日の予定を話し合い、小室山の麓に会社の保養所があり、退職後も何回も来て、登った小室山に行こうと話す。

観光案内によると、色々新しい施設が追加され昔とは大分変わっているらしく期待が膨らむ。

1月11日(水)晴

朝食はビュフェスタイルで、食べ物の選択は、プラスティックの薄い手袋で取れとの注意がある。

朝食後、駅へ出掛け、2日間乗り放題バスの切符を購入。早速、小室山へ行こうとするが、案内版で、小室山のリフトは、修理中のため休止中と知る。がっかりだが、仕方なし。

では、「池田20世紀美術館」に行こうとバスに乗る。池田美術館前バス停で降りるのを間違え、終点の大室山リフトまで行ってしまう。

大室山リフト
大室山リフト

折角だからとリフトに乗り、大室山のお鉢を廻る。大きく伊豆大島が見え、小室山が随分下に見えるのに驚く。

お鉢周りは結構高低差があり、昇りになると辛くなる。以前来たときは、このような疲れは感じなかった。足腰の弱りを痛感。

バス停に戻り、近くのレストランで昼食。昼食後は、「池田20世紀美術館」に行くことにする。

だが、バスの本数が少なく、一時間余の待ち合わせとなる。その間、バス停で老後の生活などあれこれ駄弁り合う。

バスに乗って、池田美術館前で降りる。ところが、休館日との表示、またまた事前準備の手抜かりが露呈。

では城ヶ崎にでも行くかとなるのだが、次のバスまでやはり1時間半以上の時間がある。どうしたものかと思案投げ首しているところに、空車のタクシーが来るのを発見。慌てて止める。

これに乗って、どこか近くに観光施設はあるかと訊き、「象牙と石の彫刻美術館」を紹介され、そこで降りる。

象牙彫刻
象牙彫刻
美術館Webページ より借用

いかにも繊細で、高価そうな象牙の彫り物があれこれとある。象牙彫刻120点を中心に世界最大の宝石屏風や翡翠彫刻などの展示を鑑賞。次のバスまでの1時間余を過ごす。

大型彩石象嵌屏風
大型彩石象嵌屏風
美術館Webページ より借用

今日はこれまでとし、伊東駅に戻り、ホテルまで歩く。今日の歩行歩数6,999歩。やはり疲れを感じる。

夕食時、10数人の団体がテーブルを4つ連ね一団になって座っているのを見る。あまりコロナウィルス感染を心配しないようになっているのだなと感じる

1月12日(木)晴

旅行最終日。昨日休館で見られなかった「池田20世紀美術館」に向かう。

ところが、乗車したバスが、池田美術館には寄らないバスであることが判り、途中で乗り換えのため下ろしてもらう。バス乗り換えまで、小一時間。またまた、事前確認の不備を思い知る。

ようやく、「池田20世紀美術館」に到着。ところが、美術館に入ったら、美術館修復工事のため臨時休館中だと告げられる。またまた、事前確認不足を反省。

美術館の館員が同情してくれて、美術館の1展示室は無料で閲覧して構わないと案内してくれる。

次のバスまで20分しかない。それでも、ルノワール、シニヤック、シャガール、ダリ、ピカソ、ミロ、ウォーホール等の作品を鑑賞できた。

ヴィーナスと水兵
ダリの「ヴィーナスと水兵」
美術館Webページ より借用

バスで伊東駅に戻り、近くの海鮮料理店で昼食。城ヶ崎に行こうかと検討するが、歩く距離が長そうなのと、帰りの電車の発車時刻までに戻れるバスの時刻が窮屈そうなので止める。近くのマリンタウンに出掛ける。

15:09時発「サフィール踊り子号」で、帰途に就く。

津田沼に18:00時前に着き、ここで夕食を取ることにする。テレビで放送されたビフテキが安く美味いというローヤルホストで我が輩はビフテキを注文。アンガス牛200グラムのビフテキ、なかなか美味かった。

今日の歩行歩数7,986歩

今回の旅行での反省


  1. 歩き回る観光は避けるべし_もうそれほど歩けない。
  2. 観光する箇所を絞るべし_1箇所での歩きが僅かでも何カ所も廻ると結構な歩きとなる。
  3. 観光より、休養・飲食を重視すべし
  4. 休業・休館日を事前確認すべし

雑感

シャッターが閉まってる店舗が多い

通る道々に、シャッターが閉まっている店が多い。アーケード街のようなところでもそれが目立つ。

定休日と書いてあるところは分かるが、閉店したと書いてある店もあるが、何も書いてないところも多い。

これも「コロナ禍の影響か?」とつぶやいたら、カミさんが、「コロナ以前から起きている現象よ」という。大型店が増加することで小売店がきつくなったためだという。

凡そテレビを見ることの少なくなったこの身に比べ圧倒的にテレビ視聴時間の多いカミさんの言に、そういうことかと納得する。

繁華街のシャッターは、いかにも侘しい。この先どう変っていくのだろうか。