2月に入り今年初めての旅行をした。旅行先は熱海。 熱海を選んだ特段の理由はない。歩くことが辛くなり、手近なところで、あまり歩かないで済みそうな所を選んだ。
熱海には800円で1日乗り放題の観光スポットを巡るバスもあることを知ったのも理由。
2月12日(月)晴
建国記念日振り替え休日である。
家を9:00時前に出て、電車で松戸経由東京へ。新幹線に乗り換え、熱海に11:00時過ぎに着く。
熱海駅改札で人の多さに驚く。休日ではあるが、連休の最後の日であり、平常に戻って居るであろうと予想したが、そうではなかった。在宅勤務が普通になり、休日も取りやすくなっている所為かなと考えたが、これほどの人出は予想外であった。
駅でコインロッカーに荷物を預けて熱海梅園に行くことにしたのだが、駅に隣接するコインロッカーに空きがない。
向かいのビルに荷物預かり所があるとの案内を見付けそちらに向かうが、既に行列が出来ている。やっと荷物を預け、東海バスの1日乗り放題の切符を買おうとするがどこで売っているのかわからない、バス乗り場でうろうろしているうちに、梅園行きバスが既に来ていることを知り、これに乗る。
バスも満員である。渋滞のようで、バスの進行も遅い。熱海は実に坂の多い町だ。
梅園に着き梅園内を散策する。梅見の時期が遅いかなと心配したが、むしろ早かったようだ。
梅の花は、花が小さく、遠景に見る梅は桜のような華やかさは感じられない。近くに寄ってみるとかわいらしい花が咲いている。
園内の売店で、甘酒を飲む。美味い。園内を40分くらいぶらぶら散策し、バスで熱海駅に戻る。
15:30時過ぎ駅前の宿泊施設の送迎バス乗り場で、我がホテルのバスを待つ。バス乗り場は3番バス乗り場の辺りとホテルからの案内にあったが、駅の案内で聞くと、3番乗り場ではなく駅前のその通りだと指を差す。
バスは来たが、予約の入ってない人は駄目だという。ホテルからの案内にそのような案内はなかった。乗り場の案内もそうだが、ホテルの案内の杜撰さに不愉快になる。
送迎バスも空きがあったのか乗せてもらえた。だが、補助椅子を使って満席である。
ホテルに着いてチェックインでまた行列。部屋に入るまで30分かかった。
夕食も、早い時間は既に満席で7時過ぎの時間を指定される。
温泉に入り体を休め、テレビを見ながら夕食までの時間を過ごす。
夕食は、いわゆるバイキングスタイルで、ズワイガニの食べ放題があった。大盛りでテーブルに運ばれ、足りなかったら追加注文せよとのことだが、カニの殻をむくのが面倒で、おかわりする気にならなかった。だが、美味かった。
料理の品は豊富でこれまで経験した中では一番大がかりなものだった。純米酒を飲みながら、食事を楽しんだ。
食事中、熱海港での花火大会があり、食事の席から、花火もみられた。窓際ではなかったので、柱が少々邪魔ではあったが楽しめた。
部屋に戻り、少々休んで再び温泉へ。広い浴槽で、手足を一杯伸ばして湯につかるのは気持良い。
2月13日(火)晴
これまで、朝風呂はなんとなく嫌っていたのだが、旅行であまり歩けなくなり、温泉や食事が旅行の楽しみの重点になっていることから、朝風呂を楽しむことにした。
やや風はあるが、今日も快晴。
混んでいるので精算のためのチェックアウトは早めの方が良いとの案内があり、早めにチェックアウトを済ます。
送迎バスで熱海駅に出る。連休は終わり、平日になったので、人出は減るかなと予想したが、やはり、かなりの人出。ただ、駅に隣接のコインロッカーに荷物を入れることは出来た。
バスで、MOA美術館へ。ここも観光スポットになっておりバスは満席。バスを降りて、入り口から、エスカレーターを4回位乗り換えて、美術館の入り口に到着。かなり高いところにある。
名品展 国宝「紅白梅図屏風」が開かれており、久しぶりの紅白梅図屏風鑑賞である。その他、野々村仁清の「色絵藤花文茶壺」、古筆手鑑「翰墨城」の国宝を鑑賞する。また、重文の中国唐の「樹下美人図」や、鎌倉時代に描かれた、西行の肖像画などを鑑賞した。
お昼前に美術鑑賞を終え、美術館内のレストランで昼食にしようかとかみさんに相談するが、まだおなかは空いていないという。
バスで、熱海駅に戻り、商店街をぶらぶらと見て回る。商店街の通りの中央に道沿いにベンチが並べられているがいずれも満席になっている。
そば店を見つけ昼食にする。昼食後、どこかへ行くかとカミさんに尋ねると、もう歩くのは良いという。
疲れを感じているのは、この身も同じ。「では帰るか...」となり、新幹線で東京へ向かう。15:00時過ぎには我が家に着いた。
どうやら、観光スポットを訪ねるのは1日一カ所が、今後の目安になりそうだ。
800円で1日中乗り回せる観光スポット巡回バスがあることが旅行先を熱海に選んだ背景にあったが、結局これを利用することはなかった。
買っていたら、無駄になるところであった。このようなパスの利用も慎重に考えねばなるまい。