コロナ禍が一段落した年初、3年ぶりに2泊3日旅行をした。この最初の旅行で歩くのがきつくなっているのを感じた。その後2回の旅行でも、脚力の衰えを思い知らされた。
どのような旅行が自分の脚力に合うのかを探ることも目的に、或る旅行社の「<大人のゆるり旅>白神山地3日間」に参加した。
10月4日(水)
「上野駅 9時50分集合」との旅行社の案内に従い 9時半前に上野駅に着く。
弁当を買い ホームに降りるが 既に発車しているべき他の列車がまだホームに入っていない。遅れている。一駅前の東京発なのに遅れているというのを不思議に思う。後で分かったことだが、停電があったらしい。
我々の乗る 10時50分発 東北新幹線 新函館北斗行きの列車は15分遅れて 上野駅に入ってきた。
添乗員が窓から「ここですよ」言うように掲示板を見せてくれている。無事着席。
ところが、次の大宮で合流する一組が、乗りそこなってしまい、旅行キャンセルになったという。
この旅行はどう見ても年寄り多数の旅行。電車の遅延で、勘違いをしてしまったらしい。
添乗員は、上野や大宮で合流する参加者に何度も電話をしたが誰も出なかったと言う。
恐らく皆 駅の放送の雑音などで、スマホの電話着信に気が付かなかったのだろう。我がカミさんもその1人。
新青森でバスに乗り換えホテルまで送ってもらう。
東京から天気は悪かったが、新青森は晴れている。岩木山をながめながらバスは走る。
岩木山の中腹に大きな建物が見える。もしかしてホテルはあれかなと想像したがその通りだった。
16:00 時頃 岩木山の中腹にある「鰺ヶ沢高原ロックウッド ホテル & スパ」に到着。ホテル名は 多分「岩木」を英訳したのだろう。
夕食までの時間 外に出てホテルの写真などを取りながら散策する。
部屋に戻り 温泉に入り 17時半からの夕食に臨む。ビュフェ スタイルの夕食。あまり高級感はない。
飲み物に、地酒の日本酒「安藤水軍」を注文、かみさんはワインを選ぶ。日本酒は特に印象深い味ではなかった。
食事を終え 温泉大浴場に入った後テレビを見ながら 1日を終わる
今日の歩行数:3,582歩_家から駅、乗り換え等が殆どで実質歩いていない。
10月5日(木)
8時朝食。ビュフェスタイル。
9:50 バスで出発。白神山地ビジター センターへ。
今年は、白神山地世界遺産登録30周年記念とのこと。白神山地を歩くことはなく、付属の映画館で大型画面の白神山地散策の映画を見る。
本来の観光ではないが、歩けないのだし、雨でもあるので、これで良かったと思う。
この後館内見学。貸し出し動画ビデオ等鑑賞。
昼食後、水陸両用バスで津軽白神湖へ。バスには窓がない。雨が吹き込んでくるので雨合羽を着用。
この湖、津軽ダムの建設で出来たものだという。
数年前、山中湖で水陸両用バスに乗ったことがある。そのバスには アクリルの窓があった。だがアクリルの窓は傷つきやすくあまり見心地は良くなかった。
そのときもそうだったが、バスからの景色はさほど感激するものではない。雨不足で 水位が低くなっていることが理由かもしれない。
ホテルに戻る。温泉に入り夕食。夕食は、フレンチ。赤ワインを食中酒にして食事を楽しむ。なかなか美味かった。
今日の歩行数:4,045歩。
10月6日(金)
9:30 ホテルをバスで出発。八甲田山に向かい、ロープウェイに乗る予定だったが、悪天候でロープウェイが運行中止されたため 予定変更とのこと。
バスが走る先々で、道路沿いにリンゴが鈴なりになっているのを見かける。さすがリンゴの青森。
それにしても、リンゴが80種もあるとは驚いた。
そして、弘前市リンゴ公園に到着。80種ものリンゴが植えられているという。
それにしても、リンゴが80種もあるとは驚いた。
取りたてのリンゴ自宅配送と闘病中の友へのお見舞い配送を手配する。
「田んぼアート」は 田舎館村が1993年に村おこしとして開始したものという。今では 各地にいくつもあるらしい。
会場が2つあり、第二会場を見学
田舎館村では平成5年に3色の稲でスタートし、年々技術が向上し今では7色の稲を使いこなし繊細で緻密なアートを作り上げています。
という。
その精巧さに驚く。
次いで、八甲田山に向かう。ロープウェイ搭乗は中止となったが、昼食は予定通り 八甲田ホテルでカレーライス。
仮にロープウェイに乗れたとしても、この雨天では景色を楽しむことは出来なかっただろう。
食後、一路新青森へ。新幹線に乗り帰途に就く
バスの中で寝てばかり居たとカミさんに笑われる。
そういえば、夜間の排尿回数が、家に居るときより多くなっている。CPAP(シーパップ:持続陽圧呼吸療法)を使っていないので、睡眠が十分でないのかもしれない。
帰りの新幹線も悪天候で遅れている。20:00 時過ぎ 自宅最寄り駅に到着。近くのデニーズで夕食。帰宅は21時を過ぎた。
今日の歩行数:7,879歩...やはり疲れを感じる。
あとがき
「大人のゆるり旅」というだけに、確かに、あまり歩かない。これなら、無理なく旅行できる。だが、カミさんは、やはり物足りないという
観光地は歩いて観るのが常道。真の旅行の楽しさは期待できない。確かにもうすこし歩いても良いのではないかという気はする。
脚力の衰えが目立つこの身には最適な旅行形式か。
脚力がこれ以上衰えないよう努力するほかない。
この旅行、添乗員が2人付いていた。1人は、カインドリースタッフで「ゆったり度大」の旅行に付くとのこと。
カインドリースタッフは乗物乗降時のサポート、歩行が遅い方に合わせた寄り添い、適宜の声がけなどをするが、特定の参加者の介護を担当するスタッフではないという。
一度「ゆったり度中」の旅行に参加してみようと思う