血液型考

金井孜夫

筆者が「三水会」で時々話している血液型についての愚説を駄文にまとめてみました。ご笑覧下さい。些かなりともご夫婦円満等に役立てば幸いです。

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500万年前アフリカのサバンナで誕生した人類の血液型は、O型であった。

O型人間は、必然的に生きる力が強い。すなわち、仲間意識が強く、自分の味方に対しては面倒見がよく、大事にする。一方、敵と認識した相手に対しては強く攻撃し、妥協しない。

アメリカ・インディアンは90%以上がO型と言われているが、アメリカ大陸にヨーロッパ人が進出して来た際の彼等の行動には、O型気質の特徴が伺える。

彼等はヨーロッパ人に激しく抵抗したが、悲しいかな、武器の性能に大きな差があり、彼等の領土は次々と奪われて行った。この時もし、彼等が妥協の道を選んでいたら、事態は変わっていたかもしれない。彼等の取った策は、O型の典型である、敵対すなわち徹底抗戦であった。そのため、歴史の事実が示すとおり、彼等は現在のインディアン居住区に押し込められることとなってしまった。O型行動パターンの典型である。

余談であるが、O型は一般的に時間にルーズであって、夜に強い。進化の初期における哺乳類が夜行性であったことと無関係ではないかもしれない。

なお、出来の良いO型は力強く頼もしいが、出来の悪いO型はただノンビリしてるだけである。出来の良いO型の大将をもった身内は、幸せである。

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このO型社会に登場したのがA型である。

彼等は、慎重で、長幼の序を好む。彼等はO型社会に、秩序、すなわちルールを持ち込んだ。ために、ただ生きるのみで雑然としていた社会がキチンとした社会に変わった。しかし、一方で、生活の自由度が減じられ、社会は停滞がちとなり暗くなった。

余談であるが、A型族の思考はステップ・バイ・ステップである。したがって、もし意中の人がA型であったら、いきなりの愛の行動は避けた方がよい。食事に誘い、肩に触れ、手を握りと言う風に順序立てて近づくべきである。

なお、出来の良いA型は思考がロジカルで明晰であるが、出来の悪いA型は論理だけがグルグル回りをし、いつまで経っても結論がでない。このような上司を持った部下は、悲劇である。

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さて、次いでそこに現れたのが、B型である。

B型の典型はジプシーである。彼等は、芸術性に富み、自由である。思考は飛躍的で、いきなり結論が出てくることが多い。時に舌禍事件を引き起こす。また、定住性がなく、愛に関しては奔放である。カルメンがその典型である。

前述のO型とA型の社会、すなわち力強いが根暗な社会で、B型の彼等がやったことは、秩序の破壊である。ために、社会に自由がよみがえり、活気が出てきた。すなわち創造的破壊が行われたのである。バランスの良い社会の出現である。

出来の良いB型は、明るく、水平思考が得意であるが、出来の悪いB型は一人よがりで、他人の言に耳を貸そうとしない。このような旦那を持った妻は、つらい(ちなみに、筆者はB型男で、妻はA型である。妻のあきらめ顔がすべてを物語っている)。

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最後にやってきたのが、AB型である。

遅れて人間社会に登場した分、AB型は人間的に最も進化したグループである。思考は、極めて合理的で、変わり身が速く、時に二重人格者と見なされることがある。進化している分、タイプは二極化し中途半端がない。

出来の良いAB型は天才であるが、出来の悪いAB型はニヒルな皮肉屋である。AB型の脳は疲れ易い。睡眠不足は禁物である。生きることに関して言えば、AB型が最も弱い。食事の時、テーブルに1個残った食べ物にはまず手を出さない。手を出すのは生きる力の強いO型である。山で遭難した時、始めに息絶えるのは、確率的にはAB型である。

日本人の血液型の比率の概略は、A:O:B:AB=4:3:2:1である。日本人の勤勉さは40%を占めるA型気質から来ている。また、典型的な嫁いびりの姑行動もA型気質の発現である。

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次ぎに、血液型の「おもり関係」について触れる。

  

矢印はおもり関係の順逆を示す。例えば、A型はAB型に面倒を見てもらい、O型の世話をするのが順関係で無理がなく心地よい。これが逆になるといささかつらくなってくる。A型男の場合、奥さんがAB型であったら、一切の面倒をみてもらうとよい。間違ってもAB型奥さんを支配しようなどと思わないこと。奥さんがO型であれば、自由に泳がせた上で、大きく守ってあげるとよい。O型奥さんに面倒をみてもらおうとは思わないことである。

対角線の関係は、補完あるいは対立を示す。例えば、A型とB型との関係であるが、A型にとってB型は自分の持っていないものを持っている人種であって、これを了とした場合は、お互いの欠点を補い合う理想の夫婦となる。しかし、逆の性格であるところが嫌だと感じたら、すべてが嫌になる。離婚したくないなら、我慢するか、話し合うかである。

同種の夫婦、例えばA型同士は似たもの夫婦であり、仲がよい。ただし、時に互いの切磋琢磨がなくなり、唯我独尊、世間知らずになる可能性が高い。気をつけなければならない点である。異質の友達を持つとよい。逆に、似ていることにウンザリし出したら、マンネリ解消の対策が必要である。

なお、老婆心ながら、人を好きになるのは、血液型ではない。上図の関係は、好きになってしまった人との付き合い方を提供するものである。良い人間関係を保つためのノウハウの一つである。会社における上司と部下の関係にも当てはまるであろう。

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最後に、一言。

以上の話は、事実とフィクションが入り混じっているので、酒の席での話題提供には向いているが、学術的な席には馴染まない。また、厳密性にこだわるタイプの人には、細部の矛盾が気になって全体を楽しむことが出来ないかもしれない。

本来、人の性格は血液型のみで決まるものではない。個々人のDNAの違い、その発現パターンの違いに加え、母親の胎内における環境、生まれてから4歳までの脳のシナップスの90%が完成する間の環境、学齢期以降の環境、更には民族の置かれている環境等々、多くのファクターが絡み合っている。

ところで、ヒトの身体を構成している細胞上には、糖蛋白が存在する。赤血球上の糖蛋白のパターンの違いが血液型の違いとなって認識されているが、その人の身体全体の細胞上の糖蛋白のパターンは赤血球上の糖蛋白のパターンと同じである。すなわち、血液型がA型である人は、身体全部の細胞上の糖蛋白がAパターンであると言うことである。

最近、ある種の細菌あるいはウイルスに対する抵抗力と血液型との関係が明かになってきた。一例を挙げると、ある種の淋病菌に対して、O型糖蛋白を持つグループが強い抵抗力を示す。一時期淋病が大流行したアメリカ・インディアンにおいて、淘汰されて生き残ったのがO型人間のみであったと言う事実が、これを説明している。血液型は単に血液の問題だけではなく、その人の身体機能あるいは性格とも何らかの関連を持っていよう。

血液型と性格の因果関係であるが、血液型の違いによって性格に差が出るのではなく、元々遺伝で受け継いだDNAに違いがあって、その発現として、糖蛋白、血液型あるいは性格に差が出ると言うことである。おおもとはDNAである。従って、身体の一部の血液を別の型に入れ替えたら性格が変わると言うことではない。

なお、ここでの話は、各血液型の群としての特徴を言っているのであって、個々人の性格判断をしているわけではない。それは、何万枚ものティッシュ・ペーパーを東京タワーの上から撒いた時に、その広がりの中心がどこになるかは計算出来ても、その中の、例えば赤く塗った1枚がどこに落ちるかは予見できないのと似ている。

以上、独断と偏見による血液型考とする。