
昨年の才萩会での話題をきっかけにしての頻尿に関する投稿が続いています。
私は2021年に前立腺がんが判明しその治療を行い、すべての治療が2023年9月に終了しました。その間、ある種の頻尿を経験しましたが、ひどい頻尿に悩まされたというほどではありませんでした。
ただ、前立腺がんが判明した時点で金井君に助言をいただき、その後も経過を気にかけていただいたこともあり、ここにその経過を報告したいと思います。
- 前立腺がん判明
- 南東北医療クリニックでの前立腺がん治療
- 頻尿問題、その他の副作用について
- 頻尿問題
- その他懸念された副作用
- その他感じたこと
以前からの高血圧治療のためかかりつけ医を定期的に受診している中で、検査の一部としてPSA測定を行ってきました。
2012年1月ごろにはPSAが4.50と基準値4.0を越して、その後もPSAの上昇傾向が続いていたので2016年11月いわき市の総合病院泌尿器科を受診しました。
その時点で、PSAは7.78で、以後MRIでの検査をしながらPSA値の推移を観察しておりました。
2020年12月PSAが11.2と急増し、2021年5月に生体検査を実施。その結果、前立腺がんが見つかり4段階のうちステージ2で癌は前立腺内にとどまっているという診断でした。
治療法の検討段階では、金井君の経験談やその他経験者の意見、自分自身での調査検討などを経て主治医と相談、「陽子線照射方式」を選択しました。
この治療法は限られた施設でしか行えず、福島県郡山市にある南東北医療クリニックを選びました。
2021年7月に南東北医療クリニック泌尿器科を受診、陽子線照射は2021年12月13日より開始されました。照射を開始する前に現在のPSA7.43を0.1まで下げる必要があるとのことで、内分泌治療(ホルモン療法)を行いました。
経口薬「ピカルタミド」と注射「ゾラデックス」による治療でした。また、陽子線照射による直腸へのダメージを軽減するために前立腺と直腸間にスペーサーを置く「スペーサー留置術」を6日間の入院によって行いました。
このスペーサーにより照射強度を上げることが出来るので、スペーサーなしの場合の39回照射が22回の照射で済むことになりました。
22回の陽子線照射は2022年1月17日に終了しました。照射期間中は病院に隣接する宿泊設備に泊まり月~金曜日の照射、土、日曜日は自宅に帰る生活でした。照射は病院滞在1時間以内と短時間で終わり日常生活が可能でした。
内分泌治療「ゾラデックス」注射は陽子線照射中も終了後も3か月に1回行い2年間継続し、2023年9月27日の注射をもって終了し、すべての治療が終わりました。
その後は現在に至るまで半年ごとの診察で経過観察をしております。PSAの推移は非常に順調に最低レベルを維持しており、2024年12月25日にはCTによる転移の有無のチェックを行い異常は認められませんでした。

陽子線照射中及び照射が終わってもしばらくは1時間に1回程度の尿意があり、いわゆる頻尿状態にありました。出にくさや残尿感はなく、夜は2~3回程度で昼間ほどの頻尿ではありませんでした。
急に尿意を催すことが多く、また排尿時ちょっと苦しい感じがして出方も弱い時期がありました。
どんどん悪くはなっていないので薬を処方されて経過を観察しました。照射が終われば改善するだろうとの判断でした。
その後、陽子線照射以前よりは回数も多いのでいくつかの薬を服用してきて、現在は「ベオーバ錠50mg」が良さそうで継続しています。2時間に一回程度、夜は1~2回程度の尿意です。
再三医師から確認を求められたのは血便、血尿がないかということでした。
血便は陽子線照射が終わって半年くらい経った時点で起ることが多い便への血液の混入ですが、スペーサーを挿入した例では直腸へのダメージが少ないため血便の例はないとのことでした。私の場合も血便も血尿も出ませんでした。
全ての治療が終わって1年半が経過しましたが、幸いひどい後遺症もなくPSAも0.01以下を継続しています。半年に一回の通院で今後観察を続けていきます。
癌などの病気でどういう治療方法を選べばいいのかという問題、例えば外科的治療か、放射線治療(X線照射、陽子線・重粒子線照射)か、化学的療法か、ホルモン療法かなどの選択を総合的に判断する機能は病院にはまだまだ備わっていないと言われています。
泌尿器科と放射線治療科両方の診断・説明・治療法選択の考え方を聞いて、自分が集めた情報と併せて自分が判断するというのが望ましい選択方法だと感じています。