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nosan

2019年8月29日から9月9日まで「エーゲ海クルーズとギリシャ絶景の旅12日間」(阪神航空フレンドツアー)に行ってきました。

今回、ギリシャに決めたのは2017年9月にアイスランドへ旅行した際に親しくなった三組の夫婦で相談した結果です。特に奥さん連は、今も時々三人で買い物や食事などを楽しんでいるようです。

ツアーの人数は、7組の夫婦と添乗員の15人でした。成田空港を出発し、イスタンブール経由、さらにアテネ経由してテッサロニキ(ギリシャ第2の都市)に到着しましたが、フライト時間は合計14時間30分、イスタンブール空港で4時間待ち、アテネ空港で5時間待ちと相当な長旅でした。

以下、訪問先と主な見所は次のとおりです。

  1. テッサロニキ・・・ホワイトタワー、アギオス・ディミトリオス教会(世界遺産)
  2. カランバカ・・・メテオラの奇岩(世界遺産)、修道院2か所
  3. デルフィ・・・デルフィの遺跡(世界遺産)、博物館
  4. アテネ・・・ピレウス港から「セレスティアル・オリンピア号」に乗船、エーゲ海クルーズに出発
  5. ミコノス島・・・リゾート地散策
  6. クシャダス(トルコ)・・・エフェソス遺跡、土産物屋
  7. パトモス島・・・聖ヨハネ修道院
  8. ロドス島・・・リンドス村のアクロポリス、旧市街(世界遺産)
  9. クレタ島・・・クノッソス宮殿
  10. サントリーニ島・・・フィロステファニの青い屋根の教会、フィラとイアで夕食
  11. アテネ・・・アクロポリス(世界遺産)、考古学博物館、オリンピック競技場
  12. スニオン岬・・・ポセイドン神殿

アテネ発イスタンブール経由で、成田空港へ9月9日午後7時半に帰ってきました。

ギリシャ観光の案内は、旅行雑誌でも見てもらえれば良いので、今回は私が面白く感じ興味があった次の三項目について記します。

メテオラの修道院

メテオラの修道院

ギリシャ北部の最大の観光地、地表から400mもの高さにそそり立つ巨大な岩が無数に点在する不思議な場所です。

その岩山の上に建つ修道院の奇観が見もの、14世紀頃から建てられた修道院が、かつては24もあったが現在旅行者が訪問できるのは6か所のみで、そのうち「メガロ・メテオロン修道院」と「ヴァルラーム修道院」の2か所を見学しました。

聖堂内に多数のフレスコ画や壁画があり、台所や生活用品の展示からギリシャ正教の修道生活を垣間見ることができます。階段の上り下りで結構疲れました。10数年前に鳥取県の「三徳山三佛寺」(ここも面白い)へ行きましたが、修験者が厳しい修行を行う所として似た雰囲気を感じました。

エーゲ海クルーズ

セレスティアル・オリンピア号

アテネ郊外ピレウス港から「セレスティアル・オリンピア号」(全長215m、幅28m, 3.7万トン、1,600人収容の代表的大型客船)に乗船しました。船に3泊、サントリーニ島に2泊の計5泊6日の旅でした。

船内・船室は綺麗で快適で,例によって船長主催のパーティーや、ショーなどのエンターテインメント、カジノ、プール等がありましたが、ゆっくり楽しんでいる暇はありません。

夕食は、3夫婦で同じレストランでワイワイと楽しく摂りました。カジノでは、ルーレットに手を出し1時間足らずで数百ドル負けました。日本にはカジノは要りません。

途中、トルコのクシャダス港に寄り、エフェソス遺跡を観光しました。昨年10月にトルコ旅行した際に来たところですが、あまり記憶に残っておらず結構新鮮に感じたのは何故だろう、歳のせいでしょうか。前回同様、バザールと革製品工場へ連れていかれ、ご婦人方は、高価な服を買わされました(トルコは大変親日的なのです)

ロードス島でランチ

エーゲ海クルーズは、5つの島を巡りましたが、それぞれに良い景色、特徴があり、総じてコバルトブルーの海と青い空の間に白壁の町並みが太陽を浴びて輝く美しい島々です。

どの島でも素晴らしい景色は当たり前、食事と買い物に夢中になります。大衆食堂のことをタベルナ(Taverna)と言うのでビックリしました。

サントリーニ島のホテルから

ワインやビールも美味しく、食べ物も大体日本人に良く合うと思いました。いつも6人で一緒に注文するので無駄がありませんでした。それにしても外人は食べる量がすごいので毎度のことながら驚きます。

サントリーニ島では2日とも美しい夕日を見ながらディナーを楽しむことができました。

アテネ

パルテノン神殿

サントリーニ島から飛行機でアテネへ戻ってきました(所要時間55分)。

先ずは世界遺産アクロポリスへ、入口から前門をくぐり神殿が並ぶ神々の領域へ入っていくと、右手にパルテノン神殿、左手にエレクティオン神殿が見えてきます。写真で見ていた通り荘厳なパルテノン神殿、紀元前447年に着工して前438年に完成したという古代ギリシャ建築の最高峰。

エレクティオン神殿

周囲を一回りするも内部は現在立入禁止。エレクティオン神殿の梁を支えているような彫像がまた良い。先の方に、アテネの街が眼下に広がる展望台があり、記念写真を撮る人達で混雑していました。

次に、第一回近代オリンピックの聖地競技場を見学。2004年アテネオリンピックでマラソンの野口みずきが優勝したことを現地ガイドが説明して日本人を喜ばせてくれました。

考古学博物館見学後レストランへ。ライトアップされたパルテノン神殿の眺望が楽しめるという高級レストランでディナーとなりましたが、残念ながら我々の席からは神殿は見えませんでした。しかし、食事は美味かった。

翌日は、午前中アテネ市内の散策、緑豊かな公園を散歩などして、午後スニオン岬、ポセイドン神殿の観光に行きました。その夜、アテネ空港を出発しイスタンブール経由で成田空港に9月9日午後7時半に帰国しました。

ところが成田に着いてからが悲劇の始まりでした。台風15号が朝通過した後だから大丈夫と思っていたらトンデモナイ、交通機関は全面的にストップ、空港内で一晩野宿する羽目になりました。乗客1万7千人が足止めでした。

航空会社から水250㎖、クラッカー少々と寝袋が支給され、各自それぞれ一夜を過ごしたのです。我々6人は、比較的空いている出発ロビーの階へ行き椅子に陣取りました。みんな殆ど眠れなかったようです。翌日、うどん屋が開きましたので、やっと空腹を満たしてそれぞれ電車・バスで帰宅しました。旅の最後にひどい目に遭い疲れました

さて、ギリシャは国中どこへ行っても古代遺跡だらけ、博物館で多くの彫刻などを見学する際やガイドの説明を聞くときにも予備知識としてギリシャ神話のサワリくらい習っておいたら良かったかなと思いました。

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