今年は2月末から3月初めにかけて8日間、ミュンヘンとベルリンに行ってきました。ミュンヘンではバイエルン州立歌劇場で「トロバトーレ」と「こうもり」、ベルリンではベルリンドイツオペラで「タンホイザー」と「蝶々夫人」、ベルリン国立歌劇場で「マクベス」と全部で5つのオペラを観ました。現地泊6夜のうちなんと連続5夜オペラ見物という超ハードなスケジュールです。本当は、時差のこともあり、間に一晩くらいゆっくりしたい、というのが本音なのですが、先生がオペラ狂いなので、とにかく何が何でもオペラという恐るべきツァーです。
今年の参加者は全部で26人、男6人、女20人。教室の時は男2人だったのに増えているのは、おばちゃん連中の一部の旦那が参加したからです。
オペラは夜だけなので、昼間は近くの観光地への小旅行か、市内観光です。今回は経済的事情もあり、ミュンヘンもベルリンも美術館巡りに終始しました。昼は名画、よるはオペラと、ゲイジュツ攻めの感がありますが、両都市ともに充実した美術館がいくつかあり、こちらも堪能してきました。
オペラは夜7時ころ開演ですが、昼間遊んで帰るので、まともに夜の食事をする時間がありません。しかし何も食べないでオペラをみたのでは、腹が減って仕方がないので、スーパーでパンとソーセージくらいを買ってきて慌てて食べてから出かけました。実はオペラ劇場には簡単なビュッヘがあるので、そこで食べてもいいのですが、必ずワインとかビールがおいてあり、これを飲むとオペラの間中睡魔と戦うことになってしまうのでやめましたが、・・・イヤ本当は我慢できず飲んで睡魔と戦いました。
服装はジャケットにネクタイをしていれば十分で、ジーパンや短パンではだめ、ということでした。女性も特別なものは着ていませんでした。去年のウィーン国立歌劇場では、イブニングドレスで着飾った素敵な女性がたくさんいましたが、なぜかドイツではあまりみかけませんでした。ただし、シーズンのオープニングとかプレミエ(新演出の初日)とか特別な日は違うのだそうです。
夜食はオペラの後、午後11時ころから劇場近くのレストランかビアホールでビール片手に食事するのがお決まりになってしまいました。今日の指揮者は良かったとか、あの歌手がイマイチだったとか、アルコールを飲みながら、あれこれ話がはずんで、これがまた実に楽しいのです。が、結局寝るのは午前1時ころ・・・でみなキツイキツイと言いながらオペラ見物の旅を続けたのでした。