今回見たオペラは・・・

北イタリア・オペラツァー(その2)

金子忠

ミラノ・スカラ座

前回、今度のツァーで大小6つのオペラを見たと書きましたが、”大小”というのは上演時間のことで、普通の長さのオペラと短いオペラ、ということです。(一般的にそういう分類があるわけではありませんが)

 

”大”は普通の長さのオペラです。大体2時間から3時間かかります。殆どのオペラはこの長さです。

ところがごく少数ですが、1時間くらいで終わってしまう短いものがあります。これが”小”のオペラです。

 

有名なものでは今回見た「カヴァレリア・ルスティカーナ」と「道化師」があります。普通、この2つはまとめて上演されることが多いようですが今回も2つを一晩で見ました。

”大”の方で見たものはドニゼッティの「連隊の娘」とプッチーニの「蝶々夫人」の2つです。何れも”憧れの”ミラノ・スカラ座で見ました。

まだ2つ残っています。この2つも”小”です。パーセルの「ダイドとエネアス」とマデルナの「サティリコン」ですが、この2つは今まで題名さえ聞いたこともない、マイナーなオペラです。この2つについては未だによくわかりません。

見たオペラと劇場の名を書いてみます。
 

 月/日    作曲者     題名           劇場
 2/23  ドニゼッティ 「連隊の娘」      ミラノ・スカラ座
 2/24  プッチーニ  「蝶々夫人」         〃
 2/26  パーセル   「ダイドとエネアス」  ピサ・テアトロ・ヴェルディ
  〃    マデルナ   「サティリコン」        〃
 2/27  マスカーニ  「カヴァレリア・ルスティカーナ」ジェノヴァ・カルロフェリーチェ
  〃   レオンカヴァルロ   「道化師」               〃 
 

当初の予定ではパルマで「トゥーランドット」を見る予定でしたがチケットが取れず断念しました。これは今考えると非常に残念です。

しかし今回のハイライトはなんと言っても、超有名な二人のテノールを聴いたことです。
「連隊の娘」に出たファン・ディエゴ・フローレスと「カヴァレリア・・・」で歌ったサルヴァトーレ・リチートラ。

 

3大テノールの後を継ぐ”ポスト3大テノール”といわれる歌手は何人かいますがこの二人は確実にその最有力候補です。今回生の声を、しかも二人も聴いてしまって大いに感激しました。

ミラノ・スカラ座でオペラを見ることができたこと、二人の”ポスト3大テノール”を聴いたこと、今回のツァーについてはこれで大満足です。もう言うことはありません!

”各論”については、これから少しづつ書いてみます。