カミさんの骨折

金井孜夫

家内が左手首を骨折して入院してしまった。

ここ数年、雨でない日は毎日実標高差80m程の裏山を2人で登って下りているが、先週下っている時に、何日か前の雨でむき出しになっていた岩の上で家内が滑ってトンとしりもちをつき、同時に左手もついた途端、手首がポキンと折れ、横須賀北部共済病院に入院した。


骨折の位置(矢印)

女の骨は簡単に折れる。小指側に60度程折れ曲がっていたので、全身麻酔下3時間掛けて7cm×2cmの金属板を腕の骨に貼り付けるように埋め込んだ。人工骨粉も使った。入院は1週間程で、その後はリハビリに通うことになる。埋め込まれた金属板は半年後に切開して取り出す由。

以下は、今回の騒ぎで感じたこと。

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骨折修復技術

骨折の修復には、

  1. ギプス等を用い体の外側から骨折部が動かないように固定する「外固定法」

  2. 手術によって金属のプレートやワイヤー、ピン等の固定具によって骨を接合する「内固定法」

  3. 手術によって骨折部周囲の骨にピンを串刺しにし、体外に出た部分を金属棒やレジンなどで支持する「創外固定法」がある。

これまでは、骨折したらギプスをして数ヶ月間ひたすら動かさないでいるとの認識でいたが、最近は「内固定法」、「創外固定法」が主流でギプスは使わない由。

医療技術は進化している。今回は「内固定法」であったが、手首内側に手術による5cm程の傷は残ったものの、ギプスなしなので、外見からは骨折とは見えない。

また、意外にも、指や腕は、手術直後からとにかく動かせとの指示である。関節の可動性と血流の確保とのこと。健常者にとっても日常的なストレッチは重要とのメッセージと受け取れる。

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家事

カミさんの入院で困ったのは、日々の食事である。

そこで、男のクッキングを目指し、逗子市内のコンビニ、スーパーを覗いてみた。


男の料理(イメージ)

洗う・切るから始めるための魚や野菜など生の素材、味付け・加熱用に調理されている半製品、チンだけで済む完成品等、すごい品揃えである。

でも、食糧危機が提示されている状況下、こんなに豊富な食材が必要なのかと矛盾も感じた。

板前は包丁捌きが命と聞くが、家庭でも料理をするしないは、包丁を使うかどうかで区分されると愚考する。

今回は、完成品を解凍・チンして食い繋いだので、料理はしなかったことになる。それでも、食っていける。ありがたい世の中ではある。

包丁を使う本格的な男の料理は今後の課題として先送りした。

男子厨房に入らずから始まって、結婚以来、家の財政、切り盛りには見向きもしなかった報いが出て、今回、何がどこにあるのか、どうなっているのか全く分からず、途方に暮れた。貯金通帳、暗証番号位は聞いておく必要があると反省している。

いずれにしろ主婦業は大したものだ。金額に換算したら、年間100万円位の価値はあるかな。

 

以上、雑感を認めたが、単身生活は、何とかなる、やればやれることを確認した。

よって、カミさんが復帰したら元のゴロゴロ亭主に戻り、主夫業の練習はしないことにした。その時になったら頑張ろう。

以上