- 聞いてけさい > 老々ハリー翁またまた国展に入選
老々ハリー翁の版画がまた国展に入選した。昨年に続く快挙である。
国展は、1917年から100年以上続く、国内最大級の公募展だそうだ。
ハリー翁の版画作品はこれまでに国展入選に何回も成功している。
才萩会ホームページに投稿された記事からは、2010年以降6回の入選が数えられる。今回は7回目の入選となる。
いわば、国展の常連になっている感が有る。
5月の連休明け、国立新美術館に国展鑑賞に出掛けた。
ハリー翁の作品のある版画展示室に行き、版画作品をひとつずつ見て回る。一口に版画と言っても、たくさんの、版画作成方法がある。
木版、エッチング、シルク スクリーン、リトグラフ、ステンシル、デジタル プリント等など。
展示作品には、それらの版画作成方法も付記されている。
ハリー翁の作品は木版で、今回の展示は「ささやま桜-2」と題するもの。
上図は展示の作品を筆者がスマホで撮影たもので、映り込みがあり、忠実に再現できてないが、春ののどかな雰囲気が良く表現されている。大変心地よく鑑賞した。
彼の版画の表現技法が、この雰囲気を出すのに大きく貢献していると感じる。
版画展示を一通り鑑賞した後、もう一度戻って彼の作品を観た。彼の作品の前に若い男女二人連れが見入っていた。恐らく、彼らも、この清々しいのどかな雰囲気に感じ入っていたのであろう。
この後、国展の他の展示_絵画、彫刻、陶芸_などを観て回った。
以前は、前衛的な作品に出会い戸惑うこともあったが、今回は、戸惑うような作品展示は皆無だった。
久しく美術鑑賞から遠ざかっていたためかと想像した。
この美術館で同時に、ルーブル美術館展が開催されており、こちらも併せ鑑賞したが、近代絵画以前の写実作品ばかりで、何か物足りなさを感じたのも妙な気分であった。国展の方が印象が強かった
2つの美術展を4時間余り眺め歩き大変疲れた。体力の衰えを思い知らされた。
だが、久方ぶりの美術鑑賞は大いに楽しめた。