Dec.6, 2001
鮎川宣博
皆さんお元気ですか。
アメリカは相変わらずアフガン問題です。Anthrax はやや下火ですが、やはり手紙を受け取るときは、特に New York からのものなどは、一応白い粉がないかな?などと注意を払って取り扱う始末です。
ここ Cleveland には、JANO(Japanese Association of Northeast Ohio) という日本人会があり、最近 Detroit の日本大使館総領事館より緊急時の連絡網を作れなどと言って来ています。今までなかったというのもビックリですし、今頃ドタバタしているのも最近日本で騒いでいる外務省の怠慢のせいでしょうか・・・。
しかし時に危険情報なども知らせてきます。最近の例を付記しましょう。
邦人の皆様へ
本件については既に山本首席領事から「海外安全相談センター情報」で連絡済みですが、下記の情報をご参考まで送ります。
デトロイト総領事館
大串 拝記
在留邦人の皆様へ
日本大使館からのお知らせ(12月4日)
3日、トム・リッジ米国土安全保障長官は、記者会見を行い、新たなテロ攻撃の可能性について米国民に警戒を呼びかけました。概要以下の通りですので、在留邦人の方々におかれましては、今後の情勢に十分留意しつつ、最新の情報を入手するように努めてください。また、テロの標的となる可能性がある施設等にはできる限り近づかないようにしてください。
1.冒頭発言
米法執行当局及び情報当局は、過去数日間、テロ攻撃の脅威に関連する活動のレベル・量の増加を関知している。これらの情報は、海外か米国かに拘らずテロの攻撃目標の所在や、攻撃の種類について明らかにしないが、分析家は、脅威の量及び水準が基準 (threshold) を超えており、9月11日以降、過去2回行ってきたように米国民に一般的警戒を呼びかける段階に達する程の量・レベルに達したものと考える。
但しこの警戒の呼びかけは、日常生活を停止すべき旨よびかけるものではない。用心深く (vigilant) し、政府が高度の警戒態勢にあることを認識し、米国に危害を加えようという者を発見し抑止しようという米政府の努力に国民の眼と耳も協力するよう呼びかけるものである。
本日午後、連邦捜査局(FBI)は、法執行通信システム(National Law Enforcement Telecommunications System)を通じて、テロ脅威に係る勧告(a terrorist threat advisory) の最新版を、全国の18000の法執行機関に送付した。各法執行機関は、最高の警戒態勢を維持し、あらゆる異常又は疑わしい活動について直ちに FBI に通知するよう指示されている。
米政府は、1999年12月に米・加・ジョルダンの司法当局が一連のテロ攻撃を阻止した例に見られるように、ラマダンの終盤及び他の宗教にとって重要行事の時期である今後数週間が、過去にテロリストが何度にも亘ってテロ行為を計画した時期であることを認識している。
9月11日の米連続テロ事件が過去になればなるほど、テロに対する警戒を弱めてしまう自然な傾向がある。しかし、米国は現在戦争状態にあるのであり、警戒を緩めることはできない。
用心深くいること以外に米国民が出来ることは、疑わしい活動や振る舞いについて直ちに地元の当局に通報することである。
2.記者との質疑応答
我々が今回の議論をするに至ったのは、量と共に明らかに受け取った情報の一部の信頼性の為である。
(パレスチナでの爆弾自殺事件へのイスラエルの反応と、今回の警戒宣言の関連を問われ)両者の関連を示す情報はない。
(警戒宣言を再度出すに至らせた情報のソースを問われ)情報は、文字通り世界中から収集されており、そのような意味では、今回の警戒宣言の発表をもたらした情報も過去に米政府が受け取った情報も違いはない。しかし、情報源(複数)は信頼性が一層高い。情報の量も、過去数日間、増加している。
(今回の警戒宣言の発令に至らせた判断材料は、情報の質に関するものなのか、それとも量に関するものなのかと問われ)情報収集の専門家は、日々の情報収集・分析に関して、多くの部分を直感 (intuition) と経験に頼っている。情報の分析・判断は科学というよりは芸術である。結果として、公に警告を出すか否かにつ時として政府内で意見の一致を見ないこともあるが、今回はそのような不一致はない。
各種の宗教的行事がこれからしばらく続くことは、確かに考慮されている。
大統領が、今朝、政府の決定及び発表を行うことを承認した。
在米国日本大使館
Chardonは、この一週間は日中暖かく15〜18゜Cくらいありますが、夜は2〜3゜Cになり、もう冬支度です。それぞれの家がX’masの飾りを点けて、夜はとても綺麗です。でも今年は例年に比べて、少し遠慮がちの飾りのようです。中心のChardon Squareには、12月に入って恒例のキリスト誕生の馬小屋が設置されました。1月中旬頃まで、夜は照明されて雪の中でほのぼのとした雰囲気を醸します。週末から寒くなり、月半ばには雪になるのではないかと思います。
取り急ぎ、近況報告まで。
NOBU AYUKAWA in CHARDON